2015年にあり合わせで組んだダボスランドナー、嫁は結構気に入ってくれてました。
しかし、いろんな自転車を見てるうちにだんだん目が肥えてきました。
ちなみにダボスのフレームスケルトンはこんな感じ。
スケルトンについてはそんなに詳しくはないですが気付く点としては
- シートに比べてトップチューブが長い。
- リアセンターが長い
- ホイールベースが長い
- 当然ヘッドチューブが短い
要するに普通サイズ(540mmくらい)のフレームをぎゅっと上下に押しつぶしたような感じです。
フレームサイズが小さいから仕方ないんかなー?というような話をRRCBでしてたらヴェロドレーヴェの永井さんが1枚の画像を送ってくれました。
かつてヴェロドレーヴェさんで作ったランドナーでこれで650x32B、フレームサイズ500mmだそうです。
500mmという小さいフレームですがシルエットに破綻はないです。
また、アイズバイシクルのツーリングで見たフリーライター・かにさんの自転車
トーエイのデモンタブル。
今どきパーツで組まれてます。
これも小さなフレームですがシルエットは素晴らしい。(この年のトーエイのショーモデルだったようです。)
小さなフレームでも美しいシルエットの自転車は出来る!
よし!オーダーしよう!
コンセプトは普通のサイズをキュッと縮めた感じのネオクラシック。
今どきパーツの組み付けに自信がなかったのとオーダーのきっかけをいただいたこと、それにピカピカが好きな嫁のために今回はヴェロドレーヴェさんにオーダーすることにしました。
フレームスケルトン(ジオメトリ)に関してはシロートのぼくがごちゃごちゃ言っても破綻しそうだし、そもそもそれほどの知識が無いので
- 540mmくらいのフレームを90%くらいにしたシルエット。
- フレームサイズ490mm。
- ホイールサイズはHE26x1.25。
- トップチューブは500mm以下(できれば490mmスクエア)で10mmだけスローピング。
それ以外の工作は
- ブレーキワイヤー、電装コード内蔵(ヘッドはカーボンブラシ)
- Bラグ、ロングポイントクラウン
- ヘッドラグ、シートステイフタ、クラウンメッキ
などです。
ぼくのトーエイより高価な仕様になりました・・・。
そして2015年のポリーに参加した際に手書きのオーダーシートを永井さんにお渡ししました。
当時のトーエイの納期は約2年、その間にぼつぼつパーツを集めることにします。
時は流れて2017年6月、フレームが出来上がりました。1年8ヶ月かかったことになります。
これでも当時は早いほうでした。
シクロジャンブルで来阪される際に永井さんが持ってきてくれました。
立派なヘッドチューブ長。
思っていたとおりのシルエットで出来上がってきました。
ここから永井さんとこでの組み付けですが、バックオーダーを多数抱えておられるので完成は少し先になりそうです。
同年9月、永井さんから完成の連絡が来ました。
お店まで引き取りに行きます。
(実は自転車を引き取ってそのまま信州へツーリングに行く予定にしていたのですが台風が来てそれはあえなく中止となりました。)
スタンドから下ろしてみるとホントに小さいです。
見慣れたサイズのランドナーをひとまわり小さくした感じ。
まさに狙い通りです。
ダボスと各部のサイズを比較すると・・・
キレイにまとまっています。
ドライブトレーンはカンパヴェローチェ。(フロントのみ後にケンタウル)
一部メッキがやり直されています。スプロケットは13-26の10s。
チェーンホイールはTA 160mmにプロダイルネパターン改。インナーはTA28T。
元のねじ穴部分をカットしてTAのピッチに穴を開け直してあります。
当初、フロントのチェンジが上手くいかずよくチェーンが外れました。
ディレイラーを10s対応のケンタウルに交換したのもそのためです。
その後、リングも10速対応のサンエクシード製に交換しましたが今度は踏み込むとチェーンリングが刃飛びする始末。永井さんが調べてくれたところサンエクシードのチェーンリングはカンパのチェーンに対応していないということが解りました。そこでシマノのチェーンに交換してようやくまともになりました。
TAのクランクはヴェロドレーヴェスペシャルチューンで細く削られ、ペダル穴はフタ加工されています。
フタ付にするためペダルシャフトもショート加工されています。
トーエイ60mmステムにフィリッププロフェッショナル旧刻印。
当初は現行のハンドルを使うつもりだったんですが、オーダー後にコレにしたので細くてステムに会わないためシートピラーから削り出されたシムが入ってます。
フロントバッグサポーター装備。
フロントキャリアは6mmパイプで作ってもらいました。
ブレーキレバーは手の小さい嫁用にアルミブロックから削り出されたスペシャル品。
デカいエルゴレバーを小さく見せるのに一役買ってます。
メッキされたトーエイBカットラグ。
ヴェロドレーヴェオリジナルのアウター受け。
よりアップライトな乗車姿勢のためにハイコラムが入れられています。
サドルはブルックスカンビウム。
ピラーはサンプレックス。シールタイプでしたが自作のバッジを取り付けてもらいました。
ドロヨケはトーエイのマビックタイプ。26HE用に曲げ直されています。
テールはUGの兄♭♭♭さんにいただいたスペシャルJOS FCM。リフレクター部分が改造されてます。
ハブはカンパのデイトナ。まえださんにいただきました。
クイックは旧レコードの直クイックを130mm巾用に改造されています。
リムはアラヤのRM-395 TEAM XCという絶版MTB用軽量リム。
形状がオールドリムに近くかっこいいんですが軽量ゆえ破損も多かったようでオークションでもあまり出てきません。
これは浅麓堂さんにあった新品デッドストック。
ブレーキはシールタイプのマファック2000。
ブレーキシューをグランボアのシュエットモダン(薄い)にしたためワイヤーがやや引かれた状態になりこれは失敗でした。
普通のマファックの舟にクールストップの方がよかったかも。けどよく効きます。
巻ステーは曲面タイプ。
完成時には付けてなかったんですが、あとからバッテリーライトを追加しました。
使うのは80年頃みんな使ってたナショナルのバッテリーライト。
コレにホームセンターで買ったLED懐中電灯を仕込みます。
ボディをLED懐中電灯にあわせてカット。ワンダーバッテリーライトの単1 2本バージョンの感じ。
LED懐中電灯のボディを少し削って押し込めば完成。
この懐中電灯、お尻のキャップにスイッチがあるのでON-OFFも電池交換も簡単。
しかしUGの兄♭♭♭さんから『コレは学生ランドナーのパーツやでー。車格に合わん。』とのダメ出し。
このパッチンバンドがイマイチかな?
バンドを自作します。
ステンレス板とアルミパイプで自作。まあまあかな?(2枚目画像)
のちに永井さんがよりかっこいいのを作って送ってくれたので最終的にはコレになりました。(3枚目画像)
最近はほとんど乗ってもらえなくて部屋の隅でホコリかぶってます・・・。
また乗ってもらいたいもんです。
パーツ | 仕様 |
---|---|
フレーム | カイセイ022 490mm トーエイBラグ |
リム | アラヤ RM-395 TEAM XC |
ハブ | カンパ デイトナ 130mm |
タイヤ | パナレーサー パセラ HE26x1.25 |
Fメカ | カンパ ケンタウル |
Rメカ | カンパ ヴェローチェ |
Wレバー | – |
クランク | TA 160mm スリム&裏フタ加工 |
チェーンリング | サンエクシード 46×28 |
フリーギア | カンパ 13-26 10s |
ハンドル | フィリップ プロフェッショナル旧刻印 380mm |
ステム | トーエイ 60mm |
ブレーキ | マファック2000シールタイプ シュエットモダンシュー |
ブレーキレバー | カンパニョーロ ヴェローチェ エルゴレバー改 |
サドル | ブルックス カンビウム |
ペダル | シマノ A520 |
ピラー | サンプレックス |
マッドガード | 本所 マビックタイプ トーエイモデル |
キャリヤ | トーエイオリジナル 6mm フロントバッグサポーター |
ライト&テール | ソービッツピン球 JOS FCM ナショナルバッテリーライト |
ダイナモ | シビエ |
ポンプ | – |
ボトル | 日東ケージ+TOMオリジナル |