Pignon Fixe

Pignon Fixe(ピニオンフィクセ)、直訳すると「固定歯車」だそうですが自転車では「固定車」、つまり後ろのギアがフリーではない自転車のことです。
代表的なのがピストですね。
独特の乗り味で愛好者も多数。いっちょ組んでみますか・・・。

ということで2013年のお正月、奈良のT御大からシルクのピストフレームを譲ってもらいました。

このフレーム、氏が国体チャンピオンになった時のフレームで、車検証代わりのステッカーが何枚も貼ってあります。
ホイールを堺のHサイクルで入手し、UGの兄♭♭♭さんからマイティコンペやユニカのサドル、ハンドルセットなどを頂いたのでパーツはほぼ揃いました。
試しに組んでみます。

カタチにはなってますが問題はブレーキです。
公道を走るので前後ブレーキは必須ですが、純レーサーのこのフレーム、ブリッジにもフォーククラウンにもブレーキ取付用の穴がありません。
貴重な国体優勝車にむやみに穴あけたり火入れたり塗り直したりは出来ません。
またこのポジションではサイクリングに使うには無理があります。
ここでこの計画は頓挫しました。

時は流れて2019年、シクロジャンブルに自転車仲間のじゅんちゃんが1本のロードフレームを持ち込んできました。
深谷製で560mm。これを格安で譲ってもらい固定車計画再スタートです。

パーツは過去に集めたのがあるのでほぼ揃っています。
ブレーキ関係はF先輩の所から引き取ってきたジャンクな2台に付いてたものを使います。

シルバーのベニックスからキャリパー(ジュラエース・・・デュラエースに非ず)、黒のクロカンレーサーからブレーキレバー(105)を流用します。
ホイールはHサイクルで入手したジュラエース(デュラエースに非ず)ハブのモノですがリアがダブルコグだったのでちょっとこだわってJIS組みで組み直しました。

クランクはUGの兄♭♭♭さんに貰ったマイティコンペを予定してたんですが、ちょうどその頃お知り合いになった水島製作所の水島さん(フレームビルダーにして元競輪選手)が現行のデュラエース(こっちはデュラエースね)を提供してくださいましたのでそちらを使用しました。
あとは手持ちでなんとかして組んだんですが・・・

チェーンが数コマ足りません・・・。
仕方なくホームセンターへシティサイクル用チェーンを買いに行ったんですが、最近のチェーンてピン形状が違うようでつなぐのは無理みたい・・・。
そこで思い出したのがスプロケット外し。これ1/8チェーンだったのでここから不足分だけ取ります。
よってふた齣だけ色が違います・・・。
どうしても今日試乗してみたかったので苦肉の策です。

で、一応出来ました。

嬉々としてとして試乗に出ます。
なるほど・・・ちょっとコツを要しますが独特の乗り味はなかなか気持ちいい。

ノーマークは寂しいので関西クラシックレーサーズロゴを入れてみました。

ふた齣だけ色が違うチェーンはその後水島さんが新品をプレゼントしてくれました。多謝。

数ヶ月が経ち、フト思いついて色を塗り替えることに。
お世話かけついでに水島さんにお願いすることにします。
エンドのブラケットやワイヤーリードを除去して上村塗装で塗り直してもらいます。
ここで誰かやってそうで、実はまだ誰もやってなかった「関西クラシックレーサーズワークスカラー」にすることに。

どうでしょう?
水島さんところでヘッドパーツの圧入もお願いしたんですが持って行ったジュラエース(デュラエースに非ず)が合わなくてハッタスワンデラックスを下さいました。
水島さんに頂いてばかりです・・・。

サドルはモトベカンに付けてたブルックスプロフェッショナルに交換しました。(ガサガサですが)
ボトルケージも付けてツーリング用ピニオンフィクセの完成です。

この自転車の完成には水島製作所 水島様に大変お世話になりました。
この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

パーツ仕様
フレーム深谷製 560mm
リムARAYA
ハブジュラエース LFQR ダブルコグ     
タイヤビットリア
クランクデュラエース
チェーンリング     デュラエース
スプロケットグランジ
ハンドル日東 400mm
ステム日東 90mm
ブレーキジュラエース
ブレーキレバーシマノ105
サドルブルックス プロフェッショナル
ペダルプロエース ピスト
ピラー日東
ボトルケージベロオレンジ
2024年1月現在