パーツ&レストア

TAクリテリウムのキャップ〜その1

シリコン型とレジンキャストを使って自転車の樹脂パーツレプリカを作っております。
過去作品はこんな感じ。

サンプレ縦クイックのナット
サンプレ縦クイックのレバーカバー
マファックタンデムレバーのパッド

どれもシクロジャンブルで500円で販売しておりおおむね好評です。

このたび関東方面よりTAクリテリウムのキャップのご要望がありました。
ホンモノはこんなんです。

ヴェロドレーヴェ様より画像拝借

以前静岡のK氏に現物をお借りしてルアーメーカーの友人に作ってもらっておりました。
それを何個か販売したんですが、そこが廃業してしまったのでシリコン型だけ譲り受けました。
で、その型を使って自分でも何個か作りましたが形状的になかなか作りにくく、あんまり良いものができませんでした。
やはりプロのルアーメーカーはすごい!
しかしその型も経年劣化で壊れてしまいその後は作ることはありませんでした。
今回のご依頼で重い腰を上げたんですがオリジナルは手元に無いため、当時作った複製品から型を作ることにします。
久々にアマゾンでシリコンとレジンキャストを購入。

シリコンが固まるまで6時間くらいかかります。
メス型で6時間、オス型で6時間かかるのでそれだけで1日かかってしまいます。
当日も翌日もめっちゃいいお天気。サイクリング日和ではありますが家の軒下で黙々と作業します。
サイクリングにいい季節はレジンやシリコンの硬化にもいい季節なので仕方ありません・・・。

翌週末、今週も絶好のサイクリング日和ですが型が出来たので充填します。(泣)
レジンは10分くらいで固まります。

気泡だらけになります。
形状から、型は横割りで作ってるんですが空気の逃げ場がないのでどうしても気泡が残ってしまいます。

横から見るとこんな感じ

本来、両面型の場合は湯口と空気抜き穴を設けるのが一般的みたいです。
やむなく縦割りにしてみます。

この方法だと確かに気泡は入りませんがどうしても合わせ目でバリが出来るのでこの形状には適してないようです。

結局、横割りの型で空気抜きを設けて慎重に充填するのが一番マシのようです。
いくつか作ってみましたが気泡は許容範囲程度に収まってきました。

しかしやはり複製から複製した型では細かいところがダメダメです。
これはもうオリジナルを入手してちゃんとした型を作るとこからやり直しです。
好天の週末を2週つぶしてこの有様です。
まあ成形の目処はたったので本日はここまでとします。(泣)

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